鬼がいない世界



私の3ヶ月ぶり心鬼検査の当日。



この日もいつものように薬を飲んでから、検査を受ける施設へと行きました。



時間ギリギリに行ったから並んでるや。



そう思いながら並んでいたときに、一本の電話が鳴りました。



内容は母親が事故にあって亡くなったというものでした。



何かで頭を殴りつけたような衝撃だったことを覚えています。



驚いたことに、目から涙が溢れだしました。



きっと、このとき感情が薬の効き目を遙かに上回ったからでしょう。


< 12 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop