こゝろ
「なるほどね……。やっぱりこうするしかないか……。」
そう呟いた撫子は、机の上に置いてあった段ボールをガサゴソと漁って、手錠を4つ取り出しました。
「万が一の時のことを考えて買ってたの。」
そして、私をベッドに押し倒すと、撫子は両手、両足に手錠をして、それをベッドの柵と繋いでしまいました。
「これで、身動き取れないね。試しに動いてみなよ?」
撫子に言われたから動いたわけではありません。私は拘束されたことに危機を感じて、必死に逃れようと動いたのです。
私の想いとは裏腹に、撫子は手錠の頑丈さに満足したようでした。
「さあ、聞かせてもらおっか。本当はあの空白の10分間に何をしてたか。」
撫子は私の頬を6回叩きました。頬を叩かれると、涙が出てきて、何とかこの場を抜け出さなきゃとより一層頑張りましたが、手錠は本当に頑丈で、ビクともしませんでした。