こゝろ
20分ほど坂道を立ち漕ぎで自転車を漕いでいると、一台の平坦な場所に出ました。撫子が滝さんのスマホから電話で言っていた場所です。
木に赤いペンキで書かれた看板が立てられていて、そこには「この先、関係者以外立ち入り禁止」の文字がありました。
普段は、そんな場所に絶対に入りません。関係者ではないからです。でも、今日は違います。この先には私の関係者が埋まっています。関係者が埋められそうになっています。
私は今日だけは関係者なのです。