こゝろ





小学校の時、給食の食器を運んでいたような網々の銀の籠に、空のボトルを入れます。



それをウォータークーラーの前まで持って来て、ボトル一つ一つに水を入れていきます。



このボトルのどれかを島原くんが飲むと思うと、どこか心が躍りました。まるで、初めての手料理を食べてもらえるみたいな、そんな感覚に似ていると思います。



好きな人のためなら何でもできる。これは本当にそうだなと思います。




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