こゝろ
プリクラを撮り終え、隣のブースでラクガキをします。
ペンを持って、何を描いていいかわからず、私はとりあえず、フレームやスタンプを貼りました。
撫子の方をチラッと見ると、撫子は自分の口元を塗りつぶしているようでした。
「日付のスタンプってさー、見返すと『ああ、こんな日に撮ったんだ。』ってわかってさー。それが見返してる時期と同じだと、嬉しくなるって気持ち、優心にはわかる?」
「何となく。」わかるような気がしました。
「今日という日も、見返した時に『ああ、この時期だったんだ。』ってなるかな?」
「きっとね。日付のスタンプ一応貼っとこうか。」
撫子が日付のスタンプを貼ったので、私も同じように、しかし、種類は違う日付のスタンプを貼りました。
_____ああ、そう言えば今日は……。