ヒトツバタゴ




昼休憩が終わる頃に私は、ロッカールームで「橘の彼女は私よ」と公言したことを激しく後悔していた




やり取りを見ていた社員によって瞬く間に拡められ、食堂内でも噂になり私達の耳にも届く





自分の知らないところで恋人となったことが拡まっていることに機嫌をよくいしていく隣に座る男





色々と聞いてきそうな大也が練習に向かった後で、まだマシかと思う反面、自ら噂を拡めるきっかけになってしまった恥ずかしさと悔しさにひとりイライラを募らせる






食堂の隅っこ




いつもの定位置







テーブルの下で繋がれた温かい手に







小さくため息をこぼす










fin 2018.07.11





最後までお付き合いありがとうございました

< 178 / 178 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:20

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

つぎの春には…

総文字数/35,849

恋愛(純愛)44ページ

表紙を見る
あの夏に見たあの町で

総文字数/53,443

恋愛(オフィスラブ)102ページ

表紙を見る
ハルちゃんのでんぐり返し

総文字数/3,486

実用・エッセイ(こども)6ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop