ヒトツバタゴ
寝不足の体にムチを打ち、昨日の約束を果たすべく実家から徒歩3分の所にある小さな公園に健と手を繋いで行った
小さな手なのにしっかりと男の子で私の手を引っ張り歩く
小さな公園にはすべり台とブランコと砂場しかないけど、ブランコを少しした後に飽きずにすべり台を延々と30分は繰り返した健
「帰ろっか」と言うと、また張り切って私の手を家まで引いてくれた
翌日は土曜日で暦の上では本格的にGWの始まり
前日の夜に兄から提案された花見のために、朝から母と香澄さんと私でお弁当という名のお酒のつまみを作っている
兄は1人朝食後に桜祭りが行われている大きな公園に場所取りに出掛け、父と健がリビングで遊んでいる
正月のお節用のお重いっぱいにおかずを詰めて、おにぎりを握りお弁当を完成させぞろぞろとみんなで歩いて会場を目指す
途中のコンビニで大量のビールや日本酒を買い、会場のメインとなる公園の入口は屋台が並び人通りが多いので裏から公園に入り、兄が場所取りしている場所を目指す
「ちょっとどんだけビール買ったのよ…重すぎ」
我が家では全員がそれなりにお酒を飲むので、こういう時の量が多すぎて、私が持つ荷物まで飲み物という重いものが回ってくる