キミと秘密の交換恋日記
こんなことになるのなら、号令委員になんてなるんじゃなかった。

楽そうな仕事だと思って引き受けたのだけど、私の性格からして向いていない。

「きりーつ・・・・」

和馬くんの声を最後に私は意識をなくしてしまったのだ。

多分、緊張とか貧血とか過呼吸とかで倒れてしまったんだ。

隣の席に来た彼は驚いただろう。


**


気が付くとわたしは保健室にいた。

誰がわたしをここへ連れてきてくれたのかはわからない。

わたしは自分に負けたんだ。

そんな自分にがっかりしてしまい、腹痛が襲ってきて布団の中でうずくまる。

布団にうずくまっていると、保健室のドアが叩かれ、保健室の時田先生が「はーい」と声を出した。

そして聞きなれない声が聞こえてくる。

保健室に来たのは転校生の小瀬くんだった。

ーーもう、わたしに関わってもいいことなんてないんだからやめてよ

「大丈夫なんですか?隣の席の人...。」

小瀬君くんの心配しているような声が聞こえてくる。

「大丈夫よ。小瀬君が隣の席にきたから緊張したんじゃないかしら?」
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