キミと秘密の交換恋日記
「ねえ愛美ちゃん、知ってる?愛美ちゃんは人と関わらなくても大丈夫だと思ってるけど、誰かに思われていないと人間って消えちゃうのよ?」

時田先生がわたしに言った言葉でわたしは少しゾッとした。

――消えてしまうのは嫌だ。

そんな思いがわたしの心の中に宿ったんだ。

「あの、時田先生。わたしまだ、やり直すことできますか?」

ガタッと座っていた席から立ち上がり、わたしは時田先生にそう言ってみる。

時田先生は笑いながら『どうかしらね。愛美ちゃんがやり直したいと思ったのはCクラスの優樹菜ちゃんのこと?優樹菜ちゃんだったらもう、ほかのグループに入っちゃってるから難しいかもね。でも、四十川君だったらまだ間に合うと思うわよ。だって、四十川君は今日来たばかりなんでしょう?』と言う。

そっか、わたしもわたしのグループに入ればいいんだ。優樹菜ちゃんと無理に仲良くなろうとしなくてもいいんだ。

「あの、時田先生。今から授業出ても、欠席扱いになりませんかね?これから授業出ようと思うんですが。」

わたしがそう言うと、時田先生保健室の壁にかかっている時計を見上げ時間を確認する。
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