キミと秘密の交換恋日記
そう、授業中の教室を通り過ぎながらわたしはわたしのことを聞いている四十川くんの入ったグループの男の子たちの中に囲まれて教室移動をした。

「ていうか、萩原ってよく笑うんだな。髪の毛の手入れが行き届いてないのがすごく勿体ないとおもうけど。」

「美容室、最後に行ったのはいつくらい?」

「えっと、2年前くらいだったかな?中学の先生にもあまり言われなかったし。」

「よくそれで、合格したな。髪の毛伸びすぎてて、だらしないとか思われなかったのか?」

「多分、思われたと思う。だけど明徳高校は面接ないし。勉強だけ頑張れば入ったから。」

「あー、なるほど。隣の席の人頭がいいんだ。」

「隣の席の人じゃなくて、萩原 愛美って名前がちゃんとありますから。」

「だけど、どう呼んだらいいかわからないからな。ニックネームでも付け合おうぜ。」

「あー、それいい。じゃあ、隣の席の人は愛美だからアイミンとかどう?」

「う~ん、なんか微妙じゃね?」

「可愛い。ニックネームとかつけてもらうの初めてだから嬉しい。」

「マジかよ。」
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