キミと秘密の交換恋日記
それが思い返してみればいつもはバスの後ろの方の席で一人ムスッとしているか、眠いとだらけている様子。

今日の朝は窓の外をただ見つめている傍から見れば、恋する乙女オーラが出ていたのかもしれない。

本当は恋などしていないけど、まだ恋とかしたことはないけど...。

だけど、転校生が今日来ることは間違いなく事実なのだ。

考えただけで心のどこかでワクワクしていたのかもしれないのは否定できない。
今日、いつもより機嫌がいいのは事実だ。

だって、今日はわたしが変わるための大きな1歩を踏み出すチャンスがある日なんだから。

わたしが変わることができたら、普通の女の子達のように恋愛とかをしてみたい。

だけど地味なわたしにだって理想くらいはあるんだ。

ヒトメボレでもない限り、まだまだ遠い話かもしれないが...

だって、彼は今日来る予定の転校生なのだから。

まず、わたしにとっては騒がしいだけのクラスに慣れていくことからはじめなければならない。

それから仲良くなっても遅くなんかないと思う。卒業まであと2年もあるわけだし。

恋はできなかったとしても、クラスメイトとして友達にはなれたらいいと思う。
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