キミと秘密の交換恋日記
わたしは彼女に対してあまり良くない付き合い方をしてしまったような気分になった。

彼女はわたしと真剣に友達になろうとしていたのに、わたしは彼女の気持ちを無視しまっていた...。



あの頃のことを思い返すだけで今でもあの時の後悔が胸を苦しくさせてしまう。

帰りのバスからはいつも彼女が彼女のグループの友人と楽しそうに話しながら帰る姿が見える。

彼女はわたしがいようといなかろうといつも変わらず楽しそうに話しているのだろう。

もしかすると、今話している話題はわたしの悪口かもしれない。



そんなことを考えるといつも怖かった。

わたしのなにか気に入らないところがあったなら、直す。

心当たりはたくさんあるけれど。

それとも、マイナス思考のわたしと関わること自体が嫌だったとしたらもう関わってこなくてもいい。

そんなことを思い始めたのは1年の8月頃のことだった。

それから1か月くらいが過ぎ去った9月。

まだ暑さが残る9月は綺麗な赤い色をしている夕焼けが帰りのバスから丁度見えるんだ。

クラスの担任の河口先生が告げた転校生が来るという知らせ。

それが昨日の出来事だった。
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