【完】恋愛事情


きっと、吉原なら…。


スマートに、もっとしっかりと。
彼女という存在に向けて、絶対の自信を持って全力投球するんやろな。



ちら。


そう思いながら、吉原の方を見たら、ギロリと睨まれて、慌てて屈伸をした。



ああ。


カミサマ。

オレに、力を与えて下さい。



大好きな子を、もっともっと幸せに出来るよう、この際魔法でも催眠術でもなんでもえぇから、力を貸してくれへんか!?




雨のせいで冷たい体育館の床に身をくっ付けて。

オレはちょっとキレ気味に天井を眺めてた。

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