【完】恋愛事情


立ち聞きするつもりは、なかったのに。

思い掛けない一言に、足がすくんで暫くその場を動けなかった。



いつものように図書室で裕の部活が終わるのを待っていたあたし。


約束の時間よりも、少し前だったけど部室の前で待っていればいいか、なんて。




そんな軽い気持ちで向かってしまったのが、いけなかったのかもしれない。



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