【完】恋愛事情
気持ちなんて欲しくないなら。
最初から構わないで欲しかったのに…。
踏み出したくても、踏み出せないあたしを。
貴方はこっそり笑ってた…?
今更、こんな形で足元を掬われて、あたしの想いは何処にやればいいの?
突然放り投げられた闇の中を彷徨いながら、あたしは必死で答えを探した。
だって、勘違いだと思いたくても、そんな雰囲気を纏っていなかった。
貴方の心を覗けるモノがあるのなら。
あたしは今すぐにでもそれに縋りつくのに…。
超えられない壁が…また、厚くなっていく。