【完】恋愛事情


外は、さっきよりも強くなった雨が窓を静かに叩いてる。



キスに浮かされて、何も考えられなくなったあたしをぎゅっと抱き締めると、裕は満面の笑みを向けて、




「ほな、今日もはな補給完了したし、部活行こか」




なんて、機嫌良く呟いた。




あたしは、余韻に浸っていた自分を律して、小さく「そうだね」と一言返事を返した。


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