【完】恋愛事情


「…あたしは、裕が、好きで好きで、…大好きです!今更になっちゃったけど…これからもずっと、傍にいてくれる?」



「そんなん、反則やわぁ…あーくそ。ほんっまに、はなはかわえぇ!誰にも渡すつもりないから、これからも離さへんから、こちらこそ、宜しくな?大好きや。はな…」



「うん…あたしも、大好き…裕…」





離れていた距離が一気に近付く。



ぐいっと引き寄せられて、あたしは、裕の腕の中に…小さくぽすん、と収まって、あまりの安心感に涙が出た。


「ゆう…すき…」


「はな…」



掠め取るようなキスから、深く深く口唇を奪われる。
低く甘く、名前を呼ばれる度に、息が上がって眩暈がする。



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