空の色をおしえて
「どうしたの?」
「美咲ちゃんさ、クリスマスパーティー参加する?」
「今ちょうどその話してたの。そういうの苦手だけど、せっかくだから行こうかなと思ってる」
「そっかよかった!じゃあさ、兄さんのこと誘ってくれない?行かないって言ってるもんだから。お願いっ、絶対誘ってね!」
話の意図がよく分からないけれど……有無を言わさずに言うだけ言って、走り去ってしまった。
まぁとりあえず、秋人のことは誘ってみようと始めから思っていたし。
本当は隼人君も含めて3人で行けたら素敵なのにな。
昔はイヴを一緒に過ごしたこともあったと思うけど、そんなことまったく気にしたことなかったもんね。
みんながみんな、子供だったってことだね。
また女子の輪に戻ったら質問攻めにされるかと警戒しながら様子をうかがうと、もう別の話題で盛り上がっていた。
とりあえず、隼人君に感謝。
然り気無い感じを装いつつ、席に座った。