空の色をおしえて



わたしに課せられた使命を果たすべく、つかつかとその人影まで歩み寄った。


「やっぱりここにいた!先生がノートでてないから、職員室に来てって言ってたよ!」


コンクリートの床に寝転んだ秋人を、頭上から覗きこむ。
今まで本気で眠っていたのか、少し緑みがかった目を眠そうに擦っている。


「……なんだ、美咲かよ」


「なんだじゃないわよ。あんたがだらしないせいで、なぜかいつもわたしが被害被るの!」


真上にある太陽が照らしたわたしのシルエットが、秋人の顔にうっすらと影を作った。

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