空の色をおしえて


横目でちらっと様子をうかがうと、彼はもう何事もなかったかのように鼻歌混じり。

信じらんない……。いくら幼なじみだからって、女の子のパンツ見といて少しも動揺しないなんて。

恥ずかしいのか、残念なのか、よく分からない感情がこみ上げる。


いちいちこの男の言動に振り回されてたら、こっちの身が持たない。




深呼吸、深呼吸…………




「そんなことより、ちゃんと伝えたからね!職員室に直行するように!」


秋人を前にすると、なぜかいつもかわいくない言い方をしてしまう。

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