空の色をおしえて

「いいよ、わたし1人で帰れるから。勉強の邪魔しちゃ悪いし」


「うそうそ、全然大丈夫だよ。さ、行こっか」


そう言って家の鍵と携帯電話を手に取ると、デニムのポケットに入れた。


「そうよ、大学なんて受かるときは受かるし、落ちる時は落ちるのよ!じゃあまたね美咲ちゃん。お母さんによろしくね」


「はい、お邪魔しました。色々ありがとうございます」


彩花さんはよく考えればとんでもないことを言いながら、明るく送り出してくれた。

母さんが聞いたらびっくりするだろうな。
正反対な性格だもんね。


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