空の色をおしえて
あれから夏休みに入るまでの間は平々凡々と毎日が過ぎていき、終業式を終えた後、わたしは帰り道を秋人と隼人君と一緒に歩いていた。
じりじりと照りつける太陽が舗装されたアスファルトに反射して、うだるような暑さだ。
うるさいくらいの蝉の声が余計に夏の暑さを助長しているように感じた。
3人で帰るのはあまりにも久しぶりで、何となく落ち着かないそわそわした気分だった。
当初の予定ではまっすぐ帰宅するはずだったけど、あまりの暑さに、思わず駅前のファミレスに避難する流れとなった。