空の色をおしえて


「青白い顔して、あんた最近また痩せたんじゃない?しばらく仕事も休んだ方がいいわ」


ペットボトルに入ったミネラルウォーターをグラスに注ぎ、サイドテーブルに置いた。


「目が覚めたのなら、とりあえず大丈夫ね。後で夕飯運んでくるから、それまでゆっくりしていなさい」


よほど慌てていたのか、仕事着のままの姿で、額にはたくさんの汗をかいているようだった。


今朝はいつも通りカフェへ出勤して、いつも通りに仕事をして……途中からの記憶が曖昧だった。


まだ少し、頭がぼーっとする。

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