空の色をおしえて




「……わたし、秋人が好きなの。どうしても、どうしても……。あなたと一緒にいても、わたしはきっと秋人のことを想い続けてしまう……」


「うん、知っているよ。僕も本当は……兄さんのことが大好きだったよ」







「わたしは、死ぬまで永遠に秋人の話をしてあなたを傷つけてしまうはずよ……」


「うん。死ぬまでずっと一緒に、兄さんの話をしよう……」






「……どうして……どうしてあなたはそんなに優しいの……」


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