空の色をおしえて
──ガシャーン!!
ガラスの砕ける高い音が狭い店内に響き渡る。
その瞬間、はっと我に返った。
恐る恐る足下をみると、割れたお皿の破片が散乱している。
「大丈夫!?怪我しなかった?」
慌てた顔をした店長が駆け寄ってきた。
「……ご、ごめんなさいっ!」
「いやいや全然いいんだけど、なんか今日ぼーっとしてない?めずらしくさっきも注文聞き間違えてたし」
心配した表情を向けられると、後ろめたい気持ちになってしまう。
考えないようにしていても、どうしても隼人君のことが頭から離れない。
「ほんとにごめんなさいっ!すぐ片付けます!」