空の色をおしえて


何をそんなに動揺してるんだろう。

いつかは言わなきゃって、ずっと前から思ってたことだ。


彼に対する気持ちが恋じゃないなら、寂しいという思いだけで、いつまでも依存していてはいけない。

失いたくないと思うのは、3人で生きてきた日々を忘れたくないと願う、わたしのエゴだ。






休憩時間になって携帯電話の着信履歴を確認する。
隼人君から何度か着信があったようだった。


従業員用の出口から外へ出て、深呼吸をしながらリダイアルで折り返した。


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