空の色をおしえて
わたしはまた2人と同じ学校に通いたくて、自宅から1時間もかかるこの高校を選んだ。
両親の離婚が決まり、彼らと別々の中学校になると分かった時の心情を思い出す。
父と暮らせないことよりも、彼らと会えなくなることのほうがよっぽどつらかったのを覚えている。
でも中学校の間は、何だか照れくさくて、あえて2人に会いに行くようなことはしなかった。
時々メールのやり取りはしてたけど、秋人はたまにしか返信しないから、必然的に隼人君だけと近況報告をする形となった。