【完】恋のおまじないNo.2
「カズマくんごめんね~。リサ、ずっとカズマくんに会えるのを楽しみしてたの。夏休みは来ないし、会えるのお正月だけでしょう」



夏休みは親の仕事の都合で、ばあちゃんちに来るのは年末年始の数日間だけ。



リサが楽しみしてくれてるってのは、意外だった。



へぇ…こいつ、そうなんだ?



「ママ!?言わないでって言ったのに!どうして言っちゃうの?」



「いいじゃない。会いたかったんでしょう?もっとカズマくんが興味持ちそうな話をしたら?」




「わかんないから困ってるの!」



まさかリサがそんなことで困ってるとは思わなかった。



笑顔で声かけてくるし俺が壁を作っても、すぐに取っ払うイメージだったから。





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