【完】恋のおまじないNo.2
「お前こそ。俺んち、こっち」




「さよか。ほな、さいなら」




って、そのまま帰すかよ。




新羽の前に立ちゆく手を阻む。




「ゆめになんの用だよ」




「お前に関係ないやんけ。なんで言わなあかんねん」




カチンとくる言い方するやつだな。




まぁ、俺もケンカごしだったから人のこと言えねーけど。




「そうかもしれないけど…ゆめに近づくなよ」




「お前は彼氏か!」




「…じゃねーけど。転校してきていきなりじゃね?関西人は手が早いんだな」




「手が早い?これのどこが?友達の家に遊びに来てなにが悪い」




なに言っても言い返してくるな…。




しばらく黙っていると、新羽がぷはっと吹き出した。




< 120 / 282 >

この作品をシェア

pagetop