【完】恋のおまじないNo.2
苦しいな、これ。



紫藤にもすぐ見やぶられた。



きっとこいつにも…。



「へぇ、そーなんか。そない大切な幼なじみなんやな…ま、わからんでもないわ」



拍子抜けするほど、あっさり信じている様子。



まさか…な。



からかわれてる?



「俺もそうやな。桃とはずっと離れて暮らしてたけど、今でも大切な友達や。幼なじみって永遠の絆のようなもんがあるよなぁ」



桃ちゃんと自分のことを重ねたから、すんなり納得したのか。



なるほどな…。



「わかってもらえれば、それでいいけどな」



「心配すんな。ゆめちゃんとは愛だの恋だの、そんな話やない。ちょっとばかり相談事があってな」




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