【完】恋のおまじないNo.2
「ちょっと、職員室に行ってくるね。予備のジャージがあったはず」



桃ちゃんもあたしの行動の意味がわかったのか、にっこり笑顔になった。



「そっかぁ、あたしも一緒に行くよ」



「ううん、遅れちゃいそうだから桃ちゃんは授業に出て?すぐに戻るね」



急いで職員室に走った。



職員会議中で入れなくて、少しだけ待ったあと先生にお願いするとすぐにジャージを用意してもらえた。



リサちゃんは背が高いからサイズはLでいいよね?



チャイムが鳴り、既に体育館に行く時間になってしまった。



きっと教室にはいないだろうし、保健室に直接行こう。



保健室に入ると、案の定リサちゃんとクラスの女の子2人が大きな声で喋っていた。



「リサのおかげ~。今日器械体操だったから嫌だったんだよね。倒立とかやってられるかっての」



ケラケラと笑う声が保健室に響く。



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