【完】恋のおまじないNo.2
「そういうことを言ってるんじゃないっ!!あんた邪魔だから入ってこないでよ」



「そーはいかへんわ。ゆめちゃんは、俺の大事な人やから。守らせてもらうで」



ドキッとするようなこと言ってるけど、多分それはあたしがおまじないを新羽くんに教えてるからだよね。



そのことを知らないリサちゃんは、勝手に勘違いをしてしまった。



「うっわ…あんたもなの?ホント男ってやだ、趣味悪いよね。一番女子に嫌われるタイプを好きなんだから…」



ズキッとした。



一番嫌われるタイプ…か。



そういえば中学のときも、カズマがあたしに構うことで一部の女子が怒ってたっけ。



それでもあたしは仲のいい子と話せればいいし、そこまで気にしないようにしてた。



カズマと普通に話すことが、そんなにいけないの?って思ってた。



けど…カズマを振り回しているように見えるなら、あたしの選択は間違っていたのかもしれない。



「ごめんね…リサちゃん。それに新羽くんも…。あたし、カズマとは友達でいたいの。だけどそれじゃ周りは納得がいかないんだよね」


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