【完】恋のおまじないNo.2
「そこまでは、言ってないけど」



「リサちゃんの言う通りだよ。あたし、カズマに告白されたの…だけど曖昧な返事しかしてない」



そう言うと、新羽くんも驚いたのかびっくり顔になってる。



「あたし…断ることでカズマを失うのが怖かった…。好きな気持ちがないのに一緒にいて欲しいと思うなんて、ズルいよね…」




カズマのこと、好きなんだ。



けどそれは幼なじみとしての情であり、恋の好きとは違うんだと思う。



わからないから、答えを出せない。



そのはずだった。



「カズマ…ゆめちゃんに告白したんだ……そっか…」



言い返してくるかと思えば、リサちゃんは黙ってしまった。



「あたし…決めたよ。カズマとはしばらく距離を置くね。これならいいかな」



「ゆめちゃん、そんなん言わんでええって」



そう、新羽くんは言ってくれるけど。



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