【完】恋のおまじないNo.2
「でも誤解しないでね。あたしは、人に何を言われても…気にしないようにしてるの。これは、カズマのためだから」
「カズマのため…?」
不思議そうにするリサちゃんをまっすぐ見て、真剣な表情でゆっくりと伝える。
「女子に嫌われるタイプの子を好きなんて言われて…カズマがかわいそうだよ。みんなひどいよね。これは、カズマのためにすることだから、それだけは誤解しないで」
なんだか悔しそうな顔を見せた後、リサちゃんは保健室を出て行った。
「はー…寿命縮まるわ。ゆめちゃん、見た目と違って意外と芯がしっかりしてるんやな」
新羽くんがニコやかな顔で近づいてくる。
「そんなことないよ。泣きそうだったし、今もめちゃくちゃ嫌な気分だよ」
「やろな。あんな言い方されて、むかつくよな!」
「違うの。カズマのためにしたことだけど、あたしからカズマを取ったらなにも残らないかも。それが不安なの」
「はぁ!?」
「いつも、足りないところはカズマがフォローしてくれるの。あたしかなり抜けてるし、遠足の日もすっかり忘れてて普通に登校しようとしたところをカズマに助けられてね?」
「なるほどなー。便利なやつか」
「そうじゃないけど…」
「カズマのため…?」
不思議そうにするリサちゃんをまっすぐ見て、真剣な表情でゆっくりと伝える。
「女子に嫌われるタイプの子を好きなんて言われて…カズマがかわいそうだよ。みんなひどいよね。これは、カズマのためにすることだから、それだけは誤解しないで」
なんだか悔しそうな顔を見せた後、リサちゃんは保健室を出て行った。
「はー…寿命縮まるわ。ゆめちゃん、見た目と違って意外と芯がしっかりしてるんやな」
新羽くんがニコやかな顔で近づいてくる。
「そんなことないよ。泣きそうだったし、今もめちゃくちゃ嫌な気分だよ」
「やろな。あんな言い方されて、むかつくよな!」
「違うの。カズマのためにしたことだけど、あたしからカズマを取ったらなにも残らないかも。それが不安なの」
「はぁ!?」
「いつも、足りないところはカズマがフォローしてくれるの。あたしかなり抜けてるし、遠足の日もすっかり忘れてて普通に登校しようとしたところをカズマに助けられてね?」
「なるほどなー。便利なやつか」
「そうじゃないけど…」