【完】恋のおまじないNo.2
「それは…」



「言わんでええ。カズマ、自分で調べろ。何が起きたか、なんでそうなったんか…」



「俺にはなにも教えたくないと、そーいうことだよな」



「ちゃうわ!お前が大ボケのドアホやから言うてんねん。わからんか?これは俺の最大級の優しさやぞ」



意味わかんね…。



なんだこいつ、ただ俺にケンカ売ってるだけだろ。



しかも、大ボケにドアホって…言いたい放題だな。



「わかった。とりあえず、ゆめをこっちに…」



手を差し伸べようとしたら、ゆめが一歩後ずさる。



「カズマとは…行けない。あたしは大丈夫だから。もう行って」



「そーいうわけにはいかねーだろ」



「今さら遅いねん。ゆめちゃんのことは、しばらく俺が守るから。カズマの出番はないと思え」



こいつ…。



「ゆめは…それでいいんだ?」


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