【完】恋のおまじないNo.2
「知り合いなのね、そっか~。話したくないって」



は?



けどそういうわけにいかないから。



「悪いけど、ここまで連れて来て」



「クラス入ってきたら?誰も止めないし」



西内に言われ、教室を突き進む。



女子が俺をジロジロ見ているけど、気にせずリサの前に立った。



「お前、保健室でゆめ見なかった?」



そう言った途端、リサ同様なぜか他の女子までが青ざめた。



…なんだ?



他にも事情を知ってるやつがいそうだな。



「知り合いに聞いた。体操服持って、保健室に…」



「知らないから!行こっ、みんな」



リサを先頭に女子数人が教室を出て行く。



…なんだアイツ?



そのとき、近くにいた男友達が情報をくれた。



「あいつら体育サボったんだよ。転校生の体調が悪いとかで2人付き添ってたけど」



「そうか、ありがとな」



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