【完】恋のおまじないNo.2
一度体を離すと、ゆめの頭を軽く撫でた。
「これからは、自分の気持ちに正直になる。ゆめは、いつも通りでいいから、俺を避けるのだけはやめて欲しい」
「う…ん」
歯切れが悪い返事のわけは、周りの反応を気にしてるから?
いや…そうじゃないよな、これまでだってそうだったわけだし。
保健室の出来事から、そうだから…きっと原因はそこにある。
「保健室で、誰かになにか言われたんだろ」
「ええっ、どうしてわかったの?」
「わかるって。何年一緒にいると思ってんだよ」
うわ。
今度はゆめの方から、俺の胸に顔を埋めてきた。
「どいつだよ…服脱がすって、やり方が汚くないか。怖かっただろ」
「それはもう平気。あたしがカズマに相応しくないからイジワルしただけだよ」
イジワルって、そういう問題かよ。
長年一緒にいるからわかること。
これ以上追求しても、きっと多くは語らない。
そういうヤツだってことは、俺が一番よく知ってる。
「これからは、自分の気持ちに正直になる。ゆめは、いつも通りでいいから、俺を避けるのだけはやめて欲しい」
「う…ん」
歯切れが悪い返事のわけは、周りの反応を気にしてるから?
いや…そうじゃないよな、これまでだってそうだったわけだし。
保健室の出来事から、そうだから…きっと原因はそこにある。
「保健室で、誰かになにか言われたんだろ」
「ええっ、どうしてわかったの?」
「わかるって。何年一緒にいると思ってんだよ」
うわ。
今度はゆめの方から、俺の胸に顔を埋めてきた。
「どいつだよ…服脱がすって、やり方が汚くないか。怖かっただろ」
「それはもう平気。あたしがカズマに相応しくないからイジワルしただけだよ」
イジワルって、そういう問題かよ。
長年一緒にいるからわかること。
これ以上追求しても、きっと多くは語らない。
そういうヤツだってことは、俺が一番よく知ってる。