【完】恋のおまじないNo.2
昨日の今日でカズマと一緒にいるし、怒っちゃうかな。



「おはようっ」



気まずくなる前にあたしから声をかけた。



けどリサちゃんはこっちも見ずに、早足で行ってしまった。



「なんだ?あいつ。愛想ねーな」



「リサちゃん、昨日…なにか言ってた?」



「別に…つか、昨日ほとんど喋ってねーな。急に避け始めてさ」



「そうなんだ…」



「リサとなんかあった?そういやジャージを持って行ったのが事の発端なんだよな」



「あー…うん、けどリサちゃんは関係ないの。すぐに部屋を出て行ったから」



慌てて訂正すると、もうそれ以上聞いてこなかった。



ホッ…。



リサちゃんのことがわかったら、カズマと確実に気まずくなるよね。



一緒に住んでるし、それは避けなくちゃ。




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