【完】恋のおまじないNo.2
「リサちゃん、いつまでカズマの家にいるの?」



「さあ」



「聞かないの?ずっとってことはないよね」



「ずっと…それは困るな。プライバシーの侵害」



「だよね。リサちゃんがかわいそう、カズマにお風呂を…」



そこまで言ったら、額を指で押さえつけられた。



「またフざけてるなら許すけど、マジで言ってるなら本気で怒る」



うわぁっ、許すって顔じゃないよ!?



「じょっ、冗談だよ!調子乗っちゃった。カズマとこんなにたくさん話すの久しぶりだし、本当に嬉しくって」



「あー、もうお仕置き」



「えええっ!?」



大きくため息をつくと、あたしにカズマのカバンを押し付けた。



ズッシリと重くて思わず地面に置いてしまう。



「どうして?ひどいよ!それに何が入ってるの?重たすぎて持てない」



「俺と話すのがそんなに嬉しい?だったら今日から毎日ずっと一緒にいてやるよ。俺の荷物持ちって名目なら、教室まで来ても誰も文句言わないだろ」



「ええーっ…守ってくれるんじゃなかったの?」



確かにカズマは、みんなの前でそう言ったはず。



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