【完】恋のおまじないNo.2
「お前がそんなんじゃ、周りを煽るだけだろ…ったくマジで頭痛てぇ」



「頭痛薬あるよ?」



「ふざけてる?」



ジロっとにらまれ、スカートのポケットから常備薬を出しながら慌てて首を振った。



「心配してるの!あたしのせいで頭が痛いんだよね」



「そうそう。もらっとく、その薬」



諦めたように苦笑すると、カズマはあたしの手から頭痛を摘んだ。



そしてあたしが持てなかった自分のカバンも地面から持ち上げる。



「そんな調子だとやっぱ心配。新羽にあんまり近づくなよな」



「どういう意味?」



「シンプルに答えると、嫉妬。意味は辞書で調べるように」



辞書でって!



「嫉妬の意味ぐらいわかるよ!」



「わかってねーよ。俺がどんな気持ちとか…あーやめ。こういうこと言うと、プレッシャーだよな。とりあえず読んどけ」



カバンの中から辞書を取り出すと、他にも数冊本を渡された。



これは、なにっ!?



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