【完】恋のおまじないNo.2
「そっそんな!付き合うなんて。それは絶対にないよ!!」



完全否定してるけどそんなのわかんないよ?



「そうかなぁ、桃ちゃんが後少し勇気を出せば友達のラインを越えられるはず」



「えー、むりぃ…ムリムリ…」



そして顔を手で覆ってしまった。



「友達でもいいんだけど、紫藤くんモテるよね。今後のことを考えても、やっぱり彼女になった方がいいと思うんだよね」



「えええっ!!宇佐美さん急にどうしちゃったの?そんなこと今まで言わなかったのに」




言われて気づいたけど、確かにそうかも。



これまでは、おまじないを通じて紫藤くんにアプローチできればと思っていた。



ふたりはもう仲良しだし、このまま友達のままでいるの?



そのうち紫藤くんに告白する子が現れて、もし紫藤くんが桃ちゃん以外の子と付き合ってしまったら?



それは、ありえないことじゃないんだよね。



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