【完】恋のおまじないNo.2
「普通…かな。一応、依頼者だもん。進展具合も確認したいし」



「なるほどな。って、やっぱ新羽の言うこと合ってる」



「…え?」



「俺、独占欲強いよな。彼女でもないのに…」



あはは…ここで認めちゃうんだ?



新羽くんの前で言えば、丸くおさまるのにね。




「あたしは気にしてないよ。カズマはずっとそうだもん。無関心を装って、あたしを気遣ってくれた頃よりわかりやすくていいかも」



「あ、そ」



拗ねちゃった?



完全に目を合わせてくれない。




「怒ってる?」



「怒ってねーよ。気づいてたんだな、鈍感なくせに」



うっ、久しぶりに毒舌でた!



最近は優しかったのになぁ。



「なんだよ」



あたしが珍しく無言だからか、頭を小突かれる。




< 204 / 282 >

この作品をシェア

pagetop