【完】恋のおまじないNo.2
バシッと背中をたたかれた。



「痛っ」



「カズマって女心がわかんないよね~。モテないでしょ」



またかよ。



「ご察しの通り、全然。俺なんて男に見られてないから」



ゆめからしたら、それこそイトコ…下手したら近所のおっさん以下。



「ええーっ、そうなんだ!?カズマかわいそう」



「ほっとけよ」



「今日はあたしとのデートだと思って。ねっ?」



は!?



強引に腕を組まれ、慌てて振りほどく。



「やめろよ」



「怖い~!そんな顔してたら女の子寄ってこないよ」



「別にいいんだよ、誰も寄ってこなくて」



ゆめ以外のやつに興味ねーし。




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