【完】恋のおまじないNo.2
「ありがとう……」



って言えばいいのか!?



言ったものの、顔から火がでそうだ。



「っ……カズマ!?」



まさか俺がこんなこと言うなんて、思ってなかったみたいだ。



信じられないとでもいった顔をしている。



「こんな……俺のこと、初恋とか……う、嬉しいよ……」



いや、そうじゃねぇ。



俺はこんなキャラじゃない。



顔がひくついてる。



たまりかねたように、リサが笑い始めた。



「やだーっ、ぶわっはは。カズマ、笑わせないで!」



「んだよ、人が真剣に答えてるのに」



まったく、なんてやつだ。



こっちは死ぬほど恥ずかしいってのに。



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