【完】恋のおまじないNo.2
「ほな、帰るわな」
立ち上がると、新羽くんは軽やかに入口まで駆けていく。
それを呆然と見送るあたし。
そしておもむろにポケットから何かを取り出した。
それは、あたしが新羽くんにあげたお守り。
「これ、もらっとく。ゆめちゃんと俺を繋ぐのは、今んところこれだけやからな」
カズマがくれた、どんな願いでもひとつだけ叶うお守り……。
あたしはそれに新羽くんの願いを託したの。
だってとても深刻だったし、あたしのおまじないだけじゃ叶わないかもって心配だったから。
「う……うん。それはもう、新羽くんにあげたものだから」
「ありがとな。ほなまた」
嬉しそうな顔で去って行く。
新羽くんがさっきあたしに囁いた一言が、ずっと耳に残っている。
『好きや』
……って、言われたの。
真面目な話って言った……よね!?
こんなの困るよ……。
立ち上がると、新羽くんは軽やかに入口まで駆けていく。
それを呆然と見送るあたし。
そしておもむろにポケットから何かを取り出した。
それは、あたしが新羽くんにあげたお守り。
「これ、もらっとく。ゆめちゃんと俺を繋ぐのは、今んところこれだけやからな」
カズマがくれた、どんな願いでもひとつだけ叶うお守り……。
あたしはそれに新羽くんの願いを託したの。
だってとても深刻だったし、あたしのおまじないだけじゃ叶わないかもって心配だったから。
「う……うん。それはもう、新羽くんにあげたものだから」
「ありがとな。ほなまた」
嬉しそうな顔で去って行く。
新羽くんがさっきあたしに囁いた一言が、ずっと耳に残っている。
『好きや』
……って、言われたの。
真面目な話って言った……よね!?
こんなの困るよ……。