【完】恋のおまじないNo.2
その場に崩れている。
大きな勘違いだよね、それに……そんなお願い、クラスの女子に直接するとかどういう心境なの!?
「桃ちゃん、ごめん……」
「やだ……やだやだ」
メンバーに推薦されたのが嫌なのか、この状況にただ耐えられないだけなのか。
桃ちゃんは頭を抱えている。
「俺……もー無理。なんか、ずっと焦れったくて……」
「そんなこと言われても……」
「もう、腹くくって。俺と、付き合お」
桃ちゃんの顔、真っ赤だ……。
そうだよ、ずっと逃げてちゃだめだよ。
紫藤くんは桃ちゃんのこと、待っててくれたんだね。
けど、もう痺れを切らしたと。
周りがはやし立てている。
こんなの、桃ちゃんが余計動揺するよね。
「お願いします。あんまり騒がないで欲しいの。どうかふたりを見守ってください」
あたしがお願いすると、紫藤くんもクラスのメンバーに合図をしている。
途端にみんなが静かになった。
「紫藤くん、ここからはあっちでどうぞ」
背中を押すと、桃ちゃんの腕を引いて教室を出て行った。
「ふうーっ……」
ため息をついていると、あたしの前に誰かが立った。
大きな勘違いだよね、それに……そんなお願い、クラスの女子に直接するとかどういう心境なの!?
「桃ちゃん、ごめん……」
「やだ……やだやだ」
メンバーに推薦されたのが嫌なのか、この状況にただ耐えられないだけなのか。
桃ちゃんは頭を抱えている。
「俺……もー無理。なんか、ずっと焦れったくて……」
「そんなこと言われても……」
「もう、腹くくって。俺と、付き合お」
桃ちゃんの顔、真っ赤だ……。
そうだよ、ずっと逃げてちゃだめだよ。
紫藤くんは桃ちゃんのこと、待っててくれたんだね。
けど、もう痺れを切らしたと。
周りがはやし立てている。
こんなの、桃ちゃんが余計動揺するよね。
「お願いします。あんまり騒がないで欲しいの。どうかふたりを見守ってください」
あたしがお願いすると、紫藤くんもクラスのメンバーに合図をしている。
途端にみんなが静かになった。
「紫藤くん、ここからはあっちでどうぞ」
背中を押すと、桃ちゃんの腕を引いて教室を出て行った。
「ふうーっ……」
ため息をついていると、あたしの前に誰かが立った。