【完】恋のおまじないNo.2
ヘラヘラと笑ってやがる。
完全に俺のことばかにしてるよな。
「俺は……こんな、非科学的なもの信じない」
「さよか、ほな俺に返して」
あっさり奪われ、お守りは新羽の手の中に。
ポケットにしまうとカバンを担いで昇降口の方へと向かう。
「おい、どこ行くんだよ……教室そっちじゃないだろ」
「大阪、戻るわ」
やっぱりクラスメイトが言ってたことは本当なんだな。
「なんでそんな急に……」
「ちょっと色々ワケありで。あ、俺のこと一発殴ってえぇよ」
「……はぁ!?」
なんなんだよ、いきなり。
「さっき、ゆめちゃんに抱きついた」
「なに!?」
思わず新羽の胸ぐらを掴む。
「うちの親がケンカしててな、仲直りできるようゆめちゃんに依頼したんや。叶えてもろて、感激の余り……つい、な」
なんだ……そうだったのか。
それで、ゆめのやつ……。
手を緩めると、再び新羽がヘラっと笑った。
完全に俺のことばかにしてるよな。
「俺は……こんな、非科学的なもの信じない」
「さよか、ほな俺に返して」
あっさり奪われ、お守りは新羽の手の中に。
ポケットにしまうとカバンを担いで昇降口の方へと向かう。
「おい、どこ行くんだよ……教室そっちじゃないだろ」
「大阪、戻るわ」
やっぱりクラスメイトが言ってたことは本当なんだな。
「なんでそんな急に……」
「ちょっと色々ワケありで。あ、俺のこと一発殴ってえぇよ」
「……はぁ!?」
なんなんだよ、いきなり。
「さっき、ゆめちゃんに抱きついた」
「なに!?」
思わず新羽の胸ぐらを掴む。
「うちの親がケンカしててな、仲直りできるようゆめちゃんに依頼したんや。叶えてもろて、感激の余り……つい、な」
なんだ……そうだったのか。
それで、ゆめのやつ……。
手を緩めると、再び新羽がヘラっと笑った。