【完】恋のおまじないNo.2
いつものように、そっぽを向いてしまう。



前なら怒ってるんだと思ってた。



けど今は知ってる。



赤くなる顔をあたしに見せたくないってこと。



「おかえり、カズマ。お守り待ってたの」



「はぁーっ、そんなことだろうと思った。やなヤツ」



そう言いながらも、嫌そうな顔じゃない。



顔、笑ってるもんね。



「ありがとう。わ~、本物だぁ」



カズマから渡されたのは、ピンクのお守り袋。




「大切にするね」



「おう。これに願いごとを書いて送れば、後で祈祷してもらえるらしい」



そう言ってカズマが渡してきたのは1通の茶封筒。



「直接行かなくても願いを叶えてくれるの!?」



「らしい。一緒に行ったやつがそう言ってた」



「そうなんだ~」



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