【完】恋のおまじないNo.2
後ろにうちとは違う制服を着た女の子が立っている。



頭は小さく華奢な体つきで身長も高くてかなりスタイルがいい。



明るいカラーの髪はゆる巻きで、歩く度に揺れている。



全体的に洗練されていて顔つきも大人っぽくて、なんだかモデルみたい…。



クラスの子たちも女の子を見てザワつき始めた。



「先生、誰その子!」



「まーまー落ち着け。転校生だ」



転校生!?



かわいい、綺麗!など色んな声が飛ぶ。



特に男の子たちは大はしゃぎ。



…だよねぇ、こんな美少女滅多にお目にかかれないもん。



先生が黒板に大きく名前を書いた。



“大場梨紗”



「事情があってしばらくこの学校に通うことになった。今は親戚の家に住んでいるそうだ」



「ワケあり!?」



誰かが大きな声で言うと、大場さんは困ったようにハニかんだ。



先生もそんなのみんなの前で言わなくてもいいのに。



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