【完】恋のおまじないNo.2
「大場の席は…そうだな、宇佐美の隣に」



あたしの隣!



あんな綺麗な子が近くの席で嬉しいな。



大場さんが側を通ると、花のようないい香りが漂った。



「いい匂い~」



「えっ?気づいた!?いい匂いでしょ、お気に入りの香水なんだぁ。後でつけてみる?」



「あはは、ごめんね。あまりにいい匂いだったから」



思わず言ってしまったことにも快く受け答えして、笑顔を見せる。



素敵な子だな~。



「隣の席だね。よろしく~、リサって呼んで」



気さくに話しかけてくるから、あたしも話しやすい。



「よろしく。宇佐美ゆめだよ」



「ゆめちゃん!?かわいい名前~っ」



そ、そうかなぁ。



そんなに感動されると照れちゃうな。



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